「高級手もみ茶を作ろう!」手もみワークショップ活動記録

 
 
 2017年723日(日)、宇治茶会館にて「高級手もみ茶を作ろう!」ワークショップを開催しました。今年で6年目となる手もみ茶ワークショップ、申し込みは定員を大きく超え、当日は11組の親子が参加。賑やかに伝統的な手もみ製法の体験を楽しみました。
 
 手もみの行程は、蒸して湿った茶葉を焙炉の上に広げてから8行程・半日におよびます。会場のピロティに集った参加者さんたちは、6つのグループに分かれて2つの焙炉で順番に手もみを体験していきました。
 まずは湿って固まりになっている茶葉をほぐしながら乾かす「茶切り」の行程。
 

 
 

程なくしてから茶を左右に転がしながら揉む「横まくり」の行程を、手もみ保存会の先生の手つきを見てから、アドバイスを受けつつチャレンジ。一見簡単そうな動きに見えて、実際やってみると中々思うように茶葉が転がらないといった様子で、参加者さんは夢中になって茶葉を揉んでいました。

 
 
 
 

 「横まくり」の行程は全体の大半を占める程長く、途中から揉みは先生方とこみねっとスタッフに交替。参加者さんは会館2階の会議室に移っていただき、宇治茶に親しむワークショップを行いました。
 
 
 まずはお互いの自己紹介を兼ねた「何でもバスケット」というコミュニケーションゲーム。全体が和んできたら、グループ毎に分かれてテーブルにつき、「宇治茶の新商品開発ワークショップ」と続きます。商品開発ワークショップでは、各グループ色々な角度から、宇治茶の魅力を活かした商品アイディアを発表しました。
 
 

 
商品アイディア一覧(画像クリックで拡大します)
 
 
 
 

商品開発ワークショップを終えて、お弁当を食べると手もみの行程も「中上げ」へと移ります(「玉解き」は「横まくり」とほぼ平行で終わらせている)。茶葉を焙炉から「ボテ」と呼ばれる道具に移し替え、冷ましながら小さな茶葉のダマをほぐしていきます。
 
 

 
 
 
それが終わると茶葉を再び焙炉に戻し、ここからは茶葉を乾かしながら形を細く整えていく行程。まずは両手のひらの中で茶葉を転がしていく「でんぐり」。続いて焙炉に板を取り付けその上で茶葉を伸ばしていく「板ずり」。また保存会の先生の見本を見て、グループ毎に順番に体験していきます。
 
 「板ずり」から最後の行程「乾燥」で茶葉を乾かしている間、参加者さんは再び2階に上がり、山城こみねっとの「お茶いれムービー」を見ながら煎茶のお茶いれ体験会に。楽しみながら、今日みんなで作ってきた煎茶の、貴重さと美味しさ、味わい方を学びました。
 
 お茶いれ体験が終わると、ちょうど手もみ茶も完成。各グループ、自分たちが揉んだ焙炉で出来た手もみ茶を受け取り、手もみワークショップを終了しました。


ご参加いただいた皆さんの感想(抜粋)
 
・子どもたちにも楽しめるように飽きなく工夫されているイベントだったので、参加してよかった!!と思いました。
・ご指導頂いた方がとても優しい方々で、本当に楽しかったです。
・手もみ茶の苦労を知り、どんな作業をするのか、知ることができて良かったです。
・お茶作りだけに終わらず、お茶の入れ方なども、接することが少なくなっている子どもたちにも勉強になったことと思います。
・煎茶を作って楽しかったです。煎茶は美味しかったです。また飲みたいです。
・初めて手でお茶の葉をもんだので、難しかったけど、楽しかったです。
・親子で楽しめました。
・これを期に、きゅうすでお茶を入れることをやってみたいと思います。
・茶きり〜板ずりまでの製法がすべて良くわかり感動しました。
・いつも何気なく飲んでいたお茶がこんなに大変な思いをして作っていたことを知れて良かった。
・楽しみながら工程がしっかり解り、好きなお茶がもっと興味をもって今後飲んでいけます。
・すごく楽しかったです。教えてくれてありがとう。
・他府県の方に、宇治茶について教えてみようと思います。
・先生たちはちゃんと教えてくれたのでおもしろかったです。お茶のにおいがすごかったので、持って帰るのが嬉しいです。
・思っていたよりお茶作りが大変手間がかかるので驚きました。「お茶」をより深く知る機会が持て、感謝します。
・特に板ずりがおもしろかったです。
・分かり易くたいけんさせていただき、お茶の奥深さを知ることが出来ました。
・先生やスタッフの方の説明がとても分かりやすくて、手もみ茶の作り方などいろいろ知れて良かったです。


 

手もみ製茶の工程
 
①蒸し
 新芽を蒸籠(せいろ)にひろげ、十分な上記で均等に蒸す。蒸し上がった葉を団扇で仰ぎ、冷やしながら蒸し露を取り除く。
②茶切り(露切り、葉乾き)…約25分
 蒸した茶葉を助炭面(じょたんめん)に擦りつけないようにかき上げ、30〜40cmの高さから振り落としていく。葉が重ならないように、素早く均等に行う。
③横まくり(回転)…約1時間30分
 助炭全面を使って、最初は軽く転がし、乾燥するのに応じて次第に力を入れて行く。最後の20分程は、特に力を入れて揉む。
④玉解き…約5分
 左右に素早く手を動かして、横まくりで出来た塊をほぐす。
⑤中上げ…約10分
 茶葉を一旦ボテに上げ、葉を冷やし水分を均一にする。この間に、茶葉の小さな塊も丁寧にほぐしておく。また、助炭の汚れを綺麗に拭き取っておく。
⑥茶揃え(中もみ、もみきり)…約30分
 「もみきり」と「片手まくり」と呼ばれるもみ方を交互に行うが、片手まくりは十分に力を入れて、一工程7回以上行う。こより状に細長くなって来た茶葉の方向を揃えるように注意する。
⑦でんぐり(アイセイ)…約20分
 葉の蒸れと上乾きを防ぎながら、形と香味を良くする工程。両手で茶を軽く持ち上げるように、左右交互にもんで行く。茶に丸みを付ける感じで、最初は軽く、乾燥するのに応じて力を入れて行く。
⑧板ずり(かまち、仕上げもみ)…約50分
 宇治製法だけに見られる、最終仕上げの工程。板を使ってもみ、茶の形状を丸く細く伸ばし、色艶と香気を良くする。
⑨乾燥…約40分
 もみあがったお茶を助炭一面に薄くひろげ、しっかり乾燥させる。
⑩仕上がり