高級手もみ茶を作ろう!

宇治茶製法体験ワークショップ2019 実施記録

 

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2019年7月23日、恒例の宇治茶製法体験ワークショップを実施しました。

8回目となる今年も定員を上回るご応募をいただき、たくさんの参加者さんと手もみ茶体験をすることができました。
 
朝から夕方にかけて、宇治市の無形文化財として受け継がれている手もみ茶の全工程を"宇治茶製法技術保存協会"の方々のご指導のもと体験、また工程の途中でコミュニケーションゲームや宇治茶の商品開発、急須での煎茶入れ体験を行いました。

みなさんの感想 (抜粋)と開発商品

宇治茶は高級茶というイメージがあって、それは昔の人のたえまない努力が生んでいたものだと再認識できました。 
これからも、宇治茶製法という伝統を残していってください。
思ったよりお茶の葉を乾燥させるのは難しかった。
いつも飲んでいるお茶が大変な手順で作られていることに感心しました。
冷たい温度、あつい湯で飲み比べお茶の旨みやしぶ味等楽しめました。
 
 
夏休み貴重な体験をさせてもらいありがとうございました。
おいしいお茶のある産地のあるところに住めてうれしいと思った。
宇治茶の存在感がとても強くなりました。宇治の伝統を守っていきたいと思います。
手もみ茶は自分が想像してたよりもしんどい作業だったし、工程が多いことを知った。
お茶の葉が変化していく様子が実際に手でさわることにより実感できました。
 
うじ茶をのむのがすきになった。
宇治茶の歴史と文化、本物はのこっていくことを感じました。
手もみでお茶を作るのには、大変な時間がかかるということを知りました。
たいへんなしごとをしていてすごいと思いました。
手がべたべたになった。たくさん茶葉が手についた。
味見を途中でしてみて、横まくりのあと、板ずりの後に食べて味がちがってすごいと思いました。
 
茶葉に氷を入れて飲むのがはじめてだったけどあまくてすごくこかった。
今回はじめて作ってみて大変さがわかりました。ていねいに教えてくださってありがとうございました。
静岡や別の地域のお茶も有名ですが、更に特別な誇りを感じた。
とても時間がかかることがわかりました。とても楽しかったです。
こんなに時間や手間がかかっているなんてビックリしました。良い経験になりました。
こんかい手もみ茶作りをしてみて、すごくつくるのがたいへんだと知りました。
 
これからは急須でいれたお茶を飲みたいと思います。
子どもたちがまじめに取り組んでいるのが印象的でした。
いろんなもみ方があるんだなと思った。見たら簡単そうに見えるけど、やると意外とむずかしかった。
みようみまねでお茶をつくって、とても楽しい思い出に残りました。
伝統を、手間をかけて守り抜いていくということが素晴らしいことだなと、改めて感じました。
思ったよりながくお茶のかたちやさわりごこちがかわった。
いっぱいいろいろまぜたりこねたりして、おもしろかったです。またこんな体験をしたいと思います。

 

7月24日の洛タイ新報で紹介されました。

手もみ製茶の工程
 
①蒸し
 新芽を蒸籠(せいろ)にひろげ、十分な上記で均等に蒸す。蒸し上がった葉を団扇で仰ぎ、冷やしながら蒸し露を取り除く。
②茶切り(露切り、葉乾き)…約25分
 蒸した茶葉を助炭面(じょたんめん)に擦りつけないようにかき上げ、30〜40cmの高さから振り落としていく。葉が重ならないように、素早く均等に行う。
③横まくり(回転)…約1時間30分
 助炭全面を使って、最初は軽く転がし、乾燥するのに応じて次第に力を入れて行く。最後の20分程は、特に力を入れて揉む。
④玉解き…約5分
 左右に素早く手を動かして、横まくりで出来た塊をほぐす。
⑤中上げ…約10分
 茶葉を一旦ボテに上げ、葉を冷やし水分を均一にする。この間に、茶葉の小さな塊も丁寧にほぐしておく。また、助炭の汚れを綺麗に拭き取っておく。
⑥茶揃え(中もみ、もみきり)…約30分
 「もみきり」と「片手まくり」と呼ばれるもみ方を交互に行うが、片手まくりは十分に力を入れて、一工程7回以上行う。こより状に細長くなって来た茶葉の方向を揃えるように注意する。
⑦でんぐり(アイセイ)…約20分
 葉の蒸れと上乾きを防ぎながら、形と香味を良くする工程。両手で茶を軽く持ち上げるように、左右交互にもんで行く。茶に丸みを付ける感じで、最初は軽く、乾燥するのに応じて力を入れて行く。
⑧板ずり(かまち、仕上げもみ)…約50分
 宇治製法だけに見られる、最終仕上げの工程。板を使ってもみ、茶の形状を丸く細く伸ばし、色艶と香気を良くする。
⑨乾燥…約40分
 もみあがったお茶を助炭一面に薄くひろげ、しっかり乾燥させる。
⑩仕上がり

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